京都・やきもの倶楽部

           ■ ギャラリー


  
京都・やきもの倶楽部 第5回作品展
平成29年10月31日〜11 月4日
賛助作品

青白磁花器

市川 博一 (陶芸家・京都府)

高:21.2×幅:23.4×奥:23.4 (cm)
ロクロによる成型をし、隣あった面がずれるように面取りしています。青白磁の釉薬を厚くかけ還元焼成しています。

鳥形香爐

今井 眞正 (陶芸家・京都府)

高:16×幅:28×奥:11 (cm)
やきものでの表現の幅はまだまだ開拓の余地があると考えております。常に新しいチャレンジをしたいと思っております。

線刻 鉢

加藤 丈尋 (陶芸家・京都府)

高:12×幅:29×奥:29 (cm)
ロクロ成型後線刻を施し、青銅釉を掛け酸化焼成した作品。

緋幻釉 香爐

谷口 正典 (陶芸家・京都府)

高:13×幅:12×奥:12 (cm)
自分で粘土を採取して作り上げ、銅を使用した釉薬でRF焼成しました。

深海の遺跡

谷口 良孝 (陶芸家・京都府)

高:30×幅:15×奥:8 (cm)
薪窯で焼成いたしました。

彩色器

寺池 尚孝 (陶芸家・京都府)

高:21×幅:21×奥:21 (cm)
色化粧土を塗り重ね削り出した文様を出しました。
□○△ (しかく まる さんかく)

森田 隆司 (陶芸家・京都府)

高:18×幅:35×奥:12 (cm)
性格って人それぞれやねん。

赤楽茶碗

吉村 樂入 (陶芸家・京都府)

高:8.5×幅:12×奥:12 (cm)
伝統的な手法で作陶した作品ですが、私独特の色を追求しております。
              受賞作品   (講評 寺池尚孝)
京都やきもの倶楽部 会長賞

Nipponiterra-]

玄 平 (会員・京都府)

高:36×幅:37×奥:18 (cm)
ceramic-tubeでの形づくりがテーマです。

講評
玄平さんの作品は、審査員が制作手法・施釉方法共に考えさせられる作品で、TUBEを使った独創的な形だけでなく、色合い・質感共に完成度の高い作品となっていました。毎年進化されているので次回の作品展も楽しみです。
京都やきもの倶楽部 副会長賞

天まで上がれ!!

杉原 精二 (会員・兵庫県)

高:75×幅:40×奥:40 (cm)
混沌・混迷の地上にあって、ふっと、「天上の楽園」を雲のタクシーに乗って散策したいなぁと思いつつ、作りました。

講評
杉原精二さんの作品は、杉原さん独特の世界観を表現されており、箱が潰れていたり梯子が不安定であったりドキドキもしますが、人形と色合いの巧みさも有り、見ていて思わず笑みがこぼれる作品に仕上がっています。次回作品へのワクワク感が今から湧いてきます。
京都やきもの倶楽部 副会長賞

ビードロ釉の器

二場 寛治 (会員・大阪府)

高:7×幅:16×奥:16 (cm)
ビードロ釉シリーズの器は、京都のミシュランの料理のお店、2軒で使っていただいています。

講評
二場寛治さんの作品は、縁を薄く成型した器を効果的にカッティングしてアクセントをつけると共に、黒色の艶のあるものと銀化部分との対比、また中央部の効果的な瑠璃色の使用と、人目を引きつける美しい作品となっています。毎回、完成された作品を出しておられるので、次はどういったアイテムを見ることができるのか、楽しみにしています。
京都やきもの倶楽部 吉村賞

土瓶型花入

根本 都男 (会員・京都府)

高:38×幅:19×奥:13(cm)
花瓶を見て、土瓶を長くして花入を作ったらどんなものになるだろうと思って作りました。把手の部分も藤の蔓で手作りしました。

講評
根本都男さんの作品は、形・色合い・文様と全ての面でバランスの良い、とても完成度の高い作品となっており、花器として使用されているシーンを見てみたい実用的な作品でもあるということで吉村賞に選ばれました。持ち手の部分もご自分で作られたとのこと。陶芸でない部分の造作も含め、これからどのような作品が展開されていくのか楽しみです。
京都やきもの倶楽部 奨励賞

組み上げ香炉

安部 邦子 (会員・神奈川県)

高:20×幅:20×奥:13 (cm)
組み上げ技法で、犬の香炉を作りました。来年の戌年を、この香炉と供に笑顔で迎えたいと思います。

講評
安部邦子さんの作品は、来年の干支である戌を独自の表現方法で香炉として製作されました。ただ単に組み上げるだけではなく、各所に施された文様・釉も効果的で、作品の魅力を高めています。次はどのような亥が生み出されるのか、今から期待されます。
京都やきもの倶楽部 奨励賞

Lonely Spring

曽根 恭子 (会員・京都府)

高:18×幅:17×奥:17 (cm)
摘み取られた花たち

講評
曽根恭子さんの作品は、花をモチーフにして女性らしい感覚の可愛らしい作品に仕上がっています。白色乳濁釉も効果的で、花の口辺部など釉の薄い部分は素地の色が浮き出て輪郭を引き締めていました。一輪の方もさらに進化する可能性があり次回も作品が楽しみです。
京都やきもの倶楽部
 清水焼の郷賞


水滴

中山 愛子 (会員・神奈川県)

高:5×幅:6×奥:6 (cm)
小学生の習字道具に墨がつかなくなっています。細字のかな文字を書く時は、水を一滴たらして墨をすった方が最適だというのに。

講評
中山愛子さんの作品は、水滴というアイテムに着目して今回出品されました。1点で十分素晴らしい作品であったのが、3点の違った個性をもつ作品で一つの作品となり、完成度がぼやけてしまったのが残念ですが、確かな技法で文様もバランスよく描かれており、思わず手に取りたくなるような作品となっており、次の展開が楽しみな作品でした。
京都やきもの倶楽部
 清水焼の郷賞


ひねくれ者の涙

布目 ゆかり (会員・神奈川県)

高:23×幅:12×奥:12 (cm)


講評
布目ゆかりさんの作品は、ひねりを加えた造形物に様々な色彩の文様を効果的に使用してあり、審査員の中でもこれは真似しようと思っても真似できない、という声が上がっていました。造形上だけでなく、色彩でも線と面を有効に活用された作品で、タイトルは「涙」なのか「笑」なのかも含め、次回作品に注目したいと思います。



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