京都・やきもの倶楽部

            ■ 会員紹介


陶芸家・会員の横顔………陶芸への想い
  布目 温  (会員・神奈川県)
 神奈川県平塚市と大磯町の境界を流れる金目川河口近く、広重が東海道五十三次「平塚縄手道」に描いた高麗山ふもとにある工房で作陶しています。
 やわらかな粘土の特徴を生かし、ゆるやかなS字カーブの壺を穴窯 (薪窯)で焼いています。穴窯のほかでは、蛇蝎(だかつ)や釉裏紅(ゆうりこう)と呼ばれた古い手法で、鉢・大皿に模様を付けたり、鉄サビで絵唐津風の茶碗・鉢を造っています。
 コバルト主体の瑠璃色釉薬を濃淡に調合し、澄んだ、温かみのあるブルーを追及しています。ほかには「うなぎ」や「鵜」をモチーフにして、釉薬で絵付けした皿やオブジェを作っています。
 形つくり、焼成工程など、その「あしあと」・「過程」が作品に残ること、やき
ものでしかできない形をつくることを目指しています。感動とまでは行かなくとも、面白い・気持ち悪いなど見た人の反応が返ってくればと思って作っています。
 昨年(2015年10月)の作品展での出来事ですが、会場へ来られたご婦人が“ブーツ”を象った私の作品に触り、「硬いわ、ゴムかとお・も・た。」と言われたのは、うれしい出来事でした。
 私のホームページはこちらをご覧下さい。


広重 東海道五十三次 「平塚」  左が高麗山




穴窯で焼いた 「牡丹餅片口皿」




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